オギンの亡霊 (おぎんのぼうれい)


昔、新井の大西家にオギンという女がいた。
ある日、オギンは赤子を家に置いてオテノ山へ草刈りへ行ったが、急な斜面に足を滑らせ、滑落して死んでしまった。
その後、夜になるとオテノ山から降りてくる火の玉が目撃されるようになった。
それが何日も続いたある夜、亡霊となったオギンが家へ戻って来て、赤子が眠っている部屋を覗き込んだ。
すると、天井に吊ってある大きな桶の縄が切れ、その真下にいた赤子に直撃した。赤子は桶に押し潰され、死んでしまった。
人々はオギンが我が子を連れに来たのだろうと噂したという。